ヒアルロン酸の機能解析に強力なツールが誕生

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸(HA)は、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-グルコサミンの二糖単位の反復構造からなるグリコサミノグリカンの１つです。高分子から低分子(オリゴ糖)まで、種々の分子量のHAが存在します。HAは、硝子体、皮膚、関節、臍帯などの組織に多く含まれ、その他の様々な組織、体液中にも認められます。水分保持や関節の潤滑作用、組織形状の維持などに加え、様々な生理活性も有しており、高分子HAは炎症関連分子の産生を抑制する一方、低分子HAはそれらの産生を亢進することも知られています。

非標識ヒアルロン酸ナトリウム

高分子(平均分子量：160万～250万)から低分子(14糖、分子量2,827)までの分子量の異なるヒアルロン酸ナトリウム精製品です。

蛍光標識ヒアルロン酸ナトリウム

1. 高分子(平均分子量：120万～160万)から低分子(2,000～4,000)までの、分子量の異なる製品をラインアップしております。
2. 蛍光基としてフルオレセインアミン(FA)を使用しております。
3. 励起波長は485～500 nm、蛍光波長は510～525 nmで、FITCと同様な条件で検出可能です。
4. FAは、グルクロン酸のカルボキシル基にアミド結合で導入しており、導入後に強い蛍光体になります。
5. FA自体の蛍光は弱いので、遊離したFAは大きな影響を与えません。
6. PBS(-)溶液は、ろ過滅菌、エンドトキシン濃度測定済みで、細胞培養試験やフローサイトメトリーに最適です。

技術資料

ビオチン標識ヒアルロン酸ナトリウム

1. 高分子(平均分子量：120万～160万)から低分子(5,000～10,000)までの、分子量の異なる製品をラインアップしております。
2. 導入基としてビオチンヒドラジド(BH)を使用しております。
3. BHはグルクロン酸のカルボキシル基にアミド結合で導入しております。
4. 蛍光標識アビジン、酵素標識アビジンを用いることにより、種々な条件で検出可能です。
5. ビオチン導入率測定済みです。
6. PBS(-)溶液は、ろ過滅菌、エンドトキシン濃度測定済みです。

製品ラインアップ

FA：Fluorescein amine
RBITC：Rhodamine B isothiocyanate

上記以外の標識、仕様がご希望でしたらお気軽にお問い合わせください。

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