コンドロイチン硫酸

コンドロイチン硫酸(CS)は、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンの2糖が反復する糖鎖(コンドロイチン)に、硫酸が結合したグリコサミノグリカンです。タンパク質と結合した状態、すなわち、プロテオグリカンという構造で、軟骨、骨、角膜、脳、皮膚などの組織に多く存在します。CSには、硫酸の結合部位の異なる構造異性体がいくつか存在し、高い保水能力に加え、種々の生理活性を有することも知られています。

非標識コンドロイチン硫酸ナトリウム

天然由来CS(CS-A、CS-C、CS-D、CS-E)、コンドロイチンおよび合成のコンドロイチンポリ硫酸ナトリウムをラインアップしております。コンドロイチンは硫酸基を持たないため、CSやヒアルロン酸の対照としてもご使用いただけます。

蛍光標識コンドロイチン硫酸ナトリウム

1. 天然由来(CS-A、CS-C、CS-D、CS-E)および合成のコンドロイチンポリ硫酸の蛍光標識体をラインアップしております。
2. 蛍光基としてフルオレセインアミン(FA)を使用しております。
3. 励起波長は485～500 nm、蛍光波長は510～525 nmで、FITCと同様な条件で検出可能です。
4. FAは、グルクロン酸のカルボキシル基にアミド結合で導入しており、導入後に強い蛍光体になります。
5. FA自体の蛍光は弱いので、遊離したFAは大きな影響を与えません。
6. PBS(-)溶液は、ろ過滅菌、エンドトキシン濃度測定済みで、細胞培養試験やフローサイトメトリーに最適です。

技術資料

ビオチン標識コンドロイチン硫酸ナトリウム

1. 天然由来CS(CS-A、CS-C、CS-D、CS-E)のビオチン標識体をラインアップしております。
2. 導入基としてビオチンヒドラジド(BH)を使用しております。
3. BHはグルクロン酸またはイズロン酸のカルボキシル基にアミド結合で導入しております。
4. 蛍光標識アビジン、酵素標識アビジンを用いることにより、種々な条件で検出可能です。
5. ビオチン導入率測定済みです。
6. PBS(-)溶液は、ろ過滅菌、エンドトキシン濃度測定済みです。

製品ラインアップ

FA：Fluorescein amine

上記以外の標識、仕様がご希望でしたらお気軽にお問い合わせください。

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