提供書類に関して
1. ISO 9001:2015証明書はどこで確認できますか
ISO証明書ページにてご確認ください。
2. GHS/SDSはどこで確認できますか
GHS/SDSページにて製品番号を入力するか、各製品ページのDownload GHS/SDSよりご確認ください。
3. 製品仕様書はどこで確認できますか
Product Specification Sheetsページにて製品番号あるいはロット番号を入力するか、各製品ページのDownload Spec Sheetsよりご確認ください。
4. 試験成績書(CoA)は提供されますか
試験成績書は提供されません。ロット番号毎の製品仕様書のみ提供しております。
5. 文献情報は提供されますか
はい。各製品ページのImage & Referencesにてご確認ください。
6. 動物衛生証明書は提供されますか
動物衛生証明書を提供しております。必要な製品番号をご確認いただき、tech@jacksonimmuno.comにご連絡いただくか、弊社企画開発課までお問合せください。
7. 紙のカタログはどのようにして入手できますか
弊社企画開発課までお問合せください。
8. 安定性試験データは提供されますか
リクエストに応じて安定性メモを提供いたします。tech@jacksonimmuno.comにご連絡いただくか、弊社企画開発課までお問合せください。
製造に関して
9. 購入した製品の製造日はいつですか
カスタマーサービスにてロット番号の製造日情報を提供しております。800-367-5296あるいはcuserv@jacksonimmuno.comにご連絡いただくか、弊社企画開発課までお問合せください。
10. タンパク質の濃度はどのように決定していますか
Jackson ImmunoResearch社ではビュレットアッセイにてタンパク質濃度測定をしております。 OD280で1mg/mL溶液の質量吸光係数1.4を使用してタンパク質濃度を測定すると、ビュレットアッセイで得られる濃度よりも10~15%ほど低くなります。
11. 製品の分子量はどれほどでしょうか
Jackson ImmunoResearch社では分析手法を使用して分子量を決定しておりません。おおよその分子量はWhole IgG, F(ab')2, Fabフラグメント抗体はそれぞれ160, 110, 50kDaです。その他の製品の推定分子量に興味がある場合はtech@jacksonimmuno.comにご連絡いただくか、弊社企画開発課までお問合せください。
12. カスタム抗体を作製しておりますか
吸着処理や標識などのカスタム仕様のOEM製造の購入に関してはtech@jacksonimmuno.comへご連絡ください。Jackson ImmunoResearch社ではポリクローナルあるいはモノクローナル抗体の開発あるいは製造サービスは提供しておりません。
13. 製品はエンドトキシンフリーでしょうか
Jackson ImmunoResearch社ではエンドトキシン含有量についての測定は行っておりません。低エンドトキシンを必要とするアプリケーションではサーモフィッシャー、チャールズリバー社などのサプライヤーから入手可能なエンドトキシン除去カラムの使用を検討ください。
14. タンパク質濃度に関して、製品仕様書に記載される規格サイズと凍結乾燥粉末の再構成に使用されるdH2Oの容量が不一致な場合があるのはなぜでしょうか
重量(mg)で販売されている製品の場合、製品規格のmg量よりもわずかに多く製品が含まれております。バイアル内の実際の製品量を計算するには製品仕様書に記載されているタンパク質濃度に凍結乾燥ペレットを再構成するのに必要なdH2Oの容量を掛けます。
一般的なアプリケーションについて
15. バックグラウンドの一般的な原因はなんですか
バックグラウンドは一次抗体が原因である可能性があります。バックグラウンドの原因が二次抗体である可能性を排除するために一次抗体を添加しないコントロール実験を行ってください。その他、組織、細胞の不十分なブロッキングや標識二次抗体と組織、細胞上の内因性免疫グロブリンとの交差反応、不十分な洗浄、標識二次抗体と希釈液中の免疫グロブリンとの反応、二次抗体の不十分な希釈などの原因が考えられます。
15-1. 組織あるいは細胞のブロッキングについて
標識二次抗体あるいは三次抗体と同じ宿主種の正常血清(5% v/v)で組織あるいは細胞をブロックすることが最も効果的です。 血清中のIgGは組織または細胞の粘着性のある部位に結合し、標識IgGの非特異的結合を防ぎます。なお一次抗体と同じ宿主種の正常血清で組織あるいは細胞をブロックしないでください。例えば一次抗体がマウスで作製され、正常マウス血清をブロッキングに使用した場合、マウスIgGは粘着部位に結合し、標識抗マウスIgGにより認識されます。その結果バックグラウンドが高くなります。一般的に使用されるブロッキング試薬はウシ血清アルブミン(BSA)あるいはスキムミルクです。ただし、ほとんどの市販のBSAおよびスキムミルクはウシIgGで汚染されているため、ヤギまたはヒツジの一次抗体を使用すると問題が発生する可能性があります。標識抗ヤギ二次抗体はヤギ、ヒツジおよびウシが近縁種であるため、ウシIgGと有意に交差反応をします。これらの原則はELISA、ウエスタンブロッティング、フローサイトメトリー、免疫組織染色および免疫細胞染色を含むすべての免疫学的手法に適用されます。
15-2. 組織あるいは細胞における内因性免疫グロブリンと標識二次抗体の交差反応性について
可能であれば使用組織の種に対して交差吸着処理をされた標識二次抗体の選択をします。例えば組織がヒトの扁桃腺で一次抗体がマウスで作製されている場合、Alexa Fluor® 488-Goat Anti-Mouse IgG (H+L) (min X Hu, Bov, Hrs Sr Prot) (115-545-062)などのヒトに対して吸着処理がされた標識抗マウスIgGを使用します。免疫グロブリンを含むマウス組織をマウスで作製された一次抗体でプローブする場合(Mouse on Mouse)は、内因性免疫グロブリンをまず抗マウスIgGの一価Fabフラグメントでブロックする必要があります。
15-3. 洗浄作業について
過剰な量のスライドを使用して洗浄チャンバーを過負荷にしないよう注意してください。マウント全体や通常よりも長いインキュベーション時間を必要とする厚い切片にラベルする場合、不十分な洗浄が問題になる場合があります。未結合の抗体が拡散するために必要な時間は抗体がサンプルに浸透するのに必要な時間と同等が考える必要があります。例えば、60分のインキュベーションに続いて、3x20分の洗浄をします。特定のサンプルによっては洗浄ステップをさらに延長する必要がある場合があります。
15-4. 標識二次抗体と希釈液中の免疫グロブリンとの反応性について
例えば標識抗ヤギIgGがIgG含有のBSAまたはスキムミルクを含むバッファーで希釈されると抗ヤギIgGとウシIgGの交際反応により粘着性の免疫複合体が形成されます。ブロッキング試薬で希釈するよりもPBSTなどの洗浄バッファーのみで抗体を希釈することが望まれます。より効果的なブロッキングのために、抗体希釈液に添加する代わりの別ステップとして、ブロッキング試薬とインキュベートします。
15-5. 二次抗体の不十分な希釈について
最大のS/N比を取得するために標識二次抗体を滴定します。標識二次抗体は予想よりもさらに希釈できる可能性があります。
16. シグナルが弱い原因は何ですか
抗原量が不十分であり、シグナル増幅プロトコルが必要な場合がございます。 感度の高い検出方法から感度の低い検出方法に変更します。一次抗体が希釈され過ぎている可能性があります。酵素活性が阻害されている可能性があります。二次抗体は特定の一次抗体(アイソタイプ)を認識しません。二次抗体は希釈液中の免疫グロブリンと交差反応をします。
16-1. 抗原が不十分でありシグナル増幅がプロトコルが必要な場合について
シグナルは酵素あるいは蛍光結合抗体からビオチン結合抗体へ変更し、酵素または蛍光結合ストレプトアビジンに変更することで増幅することができます。一部の蛍光物質は他の蛍光物質よりも明るいため、FITC結合からAlexaFluore® 488へ変更するとシグナルも増加します。
16-2. 検出方法の感度が不十分な場合について
感度の高いレポーター分子で検出できる一次抗体は感度の低い試薬では検出できない場合があります。例えば、IHCアプリケーションでは、免疫ペルオキシダーゼは通常免疫蛍光法よりも10倍から100倍ほど感度が高くなります。一次抗体の濃度を高くすると問題が解決する場合もございます。場合によっては、目的のシグナルを得るために増幅プロトコルが必要になります。
16-3. 一次抗体が希釈され過ぎている場合について
各プロトコルにおいて一次抗体の滴定を推奨します。一次抗体の実際の希釈は特定のプロトコルで既知の場合がありますが、新しい検出システムを用いる場合は変更する必要があります。
16-4. ペルオキシダーゼ活性が阻害されている場合について
アジ化ナトリウムはペルオキシダーゼ活性の強力な阻害剤です。アジドがバッファーや希釈液に含まれていないことを確認してください。再構成に使用する水と製品の保存に使用するグリセロールにはペルオキシダーゼ阻害剤が含まれている場合があります。dH2Oを再構成に使用し、グリセロールはACS認定されているものを使用されていることを確認してください。
16-5. 二次抗体はすべてのアイソタイプを等しく認識しません。
Jackson ImmunoResearch社の二次抗体は正常血清から分離された免疫グロブリンの固相カラムで精製されます。したがって豊富でないアイソタイプほど認識が弱くなる可能性があります。例えば、マウスIgG3は正常血清では不十分であり、抗マウスIgG Fcγは他のサブクラスと同様に認識しません。抗マウスIgG subclass特異的抗体は各マウスのアイソタイプを認識し、強力なシグナルを示します。ポリクローナル一次抗体(ウサギ、ヤギ、モルモットなど)は通常複数のアイソタイプを含んでいるため、サブクラスの認識に関する問題は発生しません。近縁種に対して交差吸着された二次抗体(ラットに対して吸着処理された抗マウスなど)は、ラットとは異なるマウスIgG上のエピトープのみを認識します。モノクローナルマウスIgG一次抗体がマウス特有のエピトープで構成されていない場合は標識二次抗体によってはシグナルが弱くなる可能性があります。
16-6. 標識二次抗体と希釈液中の免疫グロブリンとの反応性について
BSAやスキムミルクなどのキャリアタンパク質にはIgGが含まれていることがよくあります。標識抗ヤギIgGがIgGで汚染されたBSAまたはスキムミルクを含むバッファーで希釈されている場合は、抗ヤギ抗体とウシIgGとの交差反応性により活性抗体が除去され、有効濃度が変化します。キャリアタンパク質の存在下で希釈するよりも、PBSTなどの洗浄バッファーのみで抗体を希釈することが望まれます。より効果的なブロッキングのために、抗体希釈液に添加する代わりの別ステップとして、ブロッキング試薬とインキュベートします。
17. 二次抗体にはどの希釈液が推奨されますか
抗体はPBSやTBSなどのバッファーで希釈できますが、Tween 20(0.05% v/v)などの界面活性剤を含むと非特異的結合を減らすことができます。使用当日は使用希釈液を新しくすることを推奨します。BSAや正常血清などのキャリアタンパク質は必要ありません。場合によってはタンパク質間の相互作用によりバックグラウンドが増加する可能性があります。さらに詳しくはブロッキング、コントロールおよび希釈液のガイドにおいてご確認ください。
18. すべての製品に推奨される希釈液は何ですか
ワーキング希釈液ページにてご確認ください。
19. ブロッキング試薬にはどの製品が推奨されますか
ほとんどのアプリケーションでは二次抗体の宿主と同じ種由来の正常血清(5% v/v)でブロッキングをすることを推奨します。BSAやスキムミルクなどの一般的な試薬は一部のアプリケーションには適しておりますが、二次抗体がヤギ、ヒツジまたはウマに対するものである場合にはバックグラウンドが高くなる可能性があります。さらに詳しくはブロッキング、コントロールおよび希釈液のガイドにおいてご確認ください。
20. 二次抗体の推奨インキュベーション時間は何ですか
ELISAやウエスタンブロッティングなどの表面相互作用には30~60分のインキュベーション時間が推奨されます。組織を染色する場合、組織浸透を可能にするために、必要に応じてインキュベーション時間を増やす必要があります。トータルの洗浄時間は未反応の抗体を拡散させるために、インキュベーション時間とほぼ等しくする必要があります。
21. 細胞内染色にはどのような透過処理条件が推奨されますか
透過処理によく使用される界面活性剤にはTriton X-100やサポニン、Tween 20があります。選択した界面活性剤の至適濃度は経験的に確立する必要があります。
22. 二次抗体に適合した固定条件は何ですか
固定プロトコルが異なると、抗原性部位が変化し、一次抗体が多少なりともアクセスしやすくなります。抗原部位が露出し、一次抗体が結合する場合、二次抗体は一次抗体に結合します。
23. どの基質が酵素標識二次抗体に適合していますか
ペルオキシダーゼやアルカリホスファターゼシグナルの発生のための多くの市販の基質があり、それらはすべてそれぞれに対応するJackson ImmunoResearch社酵素結合抗体に適しています。発色基質の詳細についてはブログページをご覧ください。
抗体の構造について
24. 抗体のサブクラスとは何ですか
免疫グロブリンのクラス(哺乳類ではIgA, IgD, IgE, IgG, IgM)は重鎖の構造によって定義されます。重鎖のわずかな違いは、各クラスのサブクラス間においてみられます。Jackson ImmunoResearch社ではマウスサブクラスIgG1, IgG2a, IgG2b, IgG2cおよびIgG3に特異的なポリクローナル抗体を提供しています。また、ラクダ科のサブクラスIgG2+3に特異的な抗体の取り扱いもございます。残念ながら他の動物種のサブクラス特異的な抗体の取り扱いはございません。こちらより抗体の構造と機能のポスターをダウンロードしていただけます。
25. Fab, FcおよびF(ab')2フラグメントの違いは何ですか
これらの製品はIgGのタンパク質分解の結果です。 パパインで消化した場合、FabおよびFcフラグメントが生成され、ペプシンで紹介するとF(ab')2フラグメントが生成されます。
26. 抗体のアイソタイプとは何ですか
アイソタイプは抗体の重鎖と軽鎖の異なる形状であり、クラスまたはサブクラスを指す場合があります。 軽鎖アイソタイプはカッパとラムダの二つであり、重鎖アイソタイプはアルファ(IgA)、デルタ(IgD)、イプシロン(IgE)、ガンマ(IgG)、ミュー(IgM)です。重鎖はさらにサブクラスとして区別される場合があります。例えばガンマ1(IgG1)などです。
27. アイソタイプコントロールとは何ですか
アイソタイプコントロールは一次抗体または二次抗体のいずれかの特異的結合を検証するネガティブコントロールです。 アイソタイプコントロールは実験で使用される抗体と同じクラスまたはサブクラスですが、標的抗原に特異的ではありません。アイソタイプコントロールは実験抗体の宿主種の正常血清から精製されたIgGです。あるいはモノクローナル抗体の場合、無関係な抗原に対する同じクラスのモノクローナル抗体である場合もあります。非標識抗体のアイソタイプコントロールは非標識であり、標識抗体のコントロールは同じレポーター分子で標識されています。アイソタイプの詳細についてはブロッキング、コントロールおよび希釈液のガイドにおいてご確認ください。
Jackson ImmunoResearch社製品知識に関して
28. 正しい二次抗体を選択するにはどうすればよいですか
二次抗体の選択には多くの要因に対する考慮が必要です。体系的なアプローチに関するガイドラインをご確認ください。
30. (H+L)は何を表していますか
Anti IgG(H+L)と記載されている製品にはIgGの重鎖と軽鎖(H+L)の両方のエピトープを認識する製品が含まれています。 詳しくは二次抗体の選択ガイドラインをご覧ください。
31. ”ML"のマルチラベリングとはどのような意味ですか
一部の抗体は単一標識に加えて、多重標識におけるそれらの有用性を強調するため"ML"と記載されています。 詳細については多重染色ガイドラインを参照ください。
32. ”min X"とはどういう意味ですか
製品名に"(min X … Sr Prot)"と記載されている抗体はカッコ内に示される動物種のIgGおよび/または血清タンパク質に対してテストおよび/または吸着処理されています。これらの製品は組織サンプルにおけるバックグラウンドを減らし、様々な宿主動物種で精製された一次抗体を多重染色する際の使用が推奨されます。
33. 製品に使用されているバッファーは何ですか
Jackson ImmunoResearch社のほとんどの製品は10mM PO4, 0.25M NaCl, pH7.6で提供されます。標識製品にはアジ化ナトリウムおよび/またはBSAが安定剤として含まれています。ロット毎の情報についてはProduct Specification Sheetページにてご確認ください。
34. Biotin-SPと抗体間のスペーサーはどれくらいの長さですか
ビオチンと結合しているタンパク質の間には6原子スペーサーがあります。
35. 抗体はどのように分注しますか
目的の用途に合わせ、必要量を分注します。-70℃の保存液は凍結融解のサイクルを繰り返すべきではないので、少量で分注することを推奨します。液体として保存された製品(4℃あるいは-20℃で50%グリセロール保存)は複数回使用する容量で分注することができます。
36. 内因性Fc受容体をどのようにブロックしますか
Whole IgGの一次あるいは二次抗体のFc受容体への結合をブロックするためには、二次抗体の宿主種由来の5%正常血清を含むバッファーで細胞をインキュベートします。生細胞のFc受容体のキャッピング、エンドサイトーシス、再生を防ぐために代謝阻害のアジ化ナトリウムを添加した5%正常血清を含むバッファーで4℃でインキュベートします。
37. 内因性免疫グロブリンをどのようにブロックしますか
Jackson ImmunoResearch社では内因性免疫グロブリンをブロックするために使用できる二次抗体の一価のFabフラグメントを提供しております。これにより後続のステップで使用される標識二次抗体から内因性免疫グロブリンを覆い隠します。
38. 同じ宿主種の2つの一次抗体をどのように二重標識することができますか
Jackson ImmunoResearch社ではこの二重標識をするために一価のFabフラグメントを含むいくつかの戦略を提供しています。一次抗体と二次抗体を順次標識するための複数のプロトコル例があります。あるいはインキュベーション前に、一次抗体をFabフラグメント抗Fc二次抗体で溶液中で標識することができます。
39. 抗体は変性、フォールディングまたは両方のタイプのエピトープを認識しますか
Jackson ImmunoResearch社のポリクローナル二次抗体はフォールディングされたエピトープを示すネイティブタンパク質に対して日常的にテストされています。 さらに変性および還元された免疫グロブリンのウエスタンブロットを頻繁にプローブして、二次抗体がこれらのタンパク質に対しても良好な反応性を持っていることを確認しています。
40. 商品受け取り後、開封するまでの間どのように保管すればいいですか
製品は室温で出荷されます。受け取り後は製品仕様書に記載されている推奨事項に従って、通常は4℃で保管してください。液体の金コロイド錯体は-20℃で保存してください。
41. 開封前の凍結乾燥品の保存期間はどのくらいですか
凍結乾燥された製品は提供バイアルで4℃で保存された場合、いつまでも安定しています。有効期限が必要な場合はtech@jacksonimmuno.comにご連絡いただくか、弊社企画開発課までお問合せいただき、安定性メモのリクエストしてください。
42. 開封後の保管方法を教えてください
製品仕様書を参照するか保管推奨ページにてご確認ください。
43. 動物実験用のマウス製品はどちらにありますか
Jackson ImmunoResearch社は二次抗体を提供するサプライヤーです。マウスを専門とするジャクソンラボラトリーとは提携しておりません。
特定のアプリケーションに関して
ウエスタンブロッティング
44. 免疫沈降(IP)抗体の重鎖検出を回避するにはどうすればいいですか
Jackson ImmunoResearch社ではIP抗体の重鎖(50kDa)の検出を回避するために、抗IgG軽鎖特異抗体を提供しています。
45. 免疫沈降(IP)抗体の軽鎖検出を回避するにはどうすればいいですか
抗IgG Fcフラグメント特異抗体は、IP抗体の軽鎖(25kDa)の検出を回避するために使用できます。ただし、サンプルを還元すると通常25kDaに少量の重鎖が分解され、FabuLight™抗体を使用してこれらのフラグメントからのシグナルをブロックする必要があります。
ELISA
46. 推奨のコーティング条件は何ですか
コーティングを確実に行うために、0.1M Na2CO3/NaHCO3、pH9.6などのpHバッファーで10 ug/mLタンパク質を使用することを推奨します。
免疫組織染色/細胞染色(IHC/ICC))
47. マウスの組織/細胞染色におけるマウス一次抗体を可視化するにはどのような試薬が必要でしょうか
マウスonマウス染色では、内因性免疫グロブリンに起因する不要なシグナルは一価のFabフラグメントを使用してブロックすることができます。
48. 蛍光プローブの光安定性を向上させるために使用できる試薬は何ですか
退色防止試薬を含む多くの市販の封入剤があります。研究所では没食子酸n-プロピルを含む退色防止用封入剤を調整することも可能です。
49. Cy2の封入剤を選択する際に考慮すべき予防策は何ですか
Cy2はVectashieldなどの市販の封入剤に含まれる退色防止剤であるp-フェニレンジアミンとは適合しておりません。Cy2封入剤にp-フェニレンジアミンが 含まれていないことを確認してください。
50. 恒久的な封入剤で最も安定している蛍光分子は何ですか
シアニン色素はプラスチック封入剤の非極性環境で優れた輝度と光安定性を示すことが知られています。
フローサイトメトリー
52. フローサイトメトリーにはどの二次抗体フォーマットを選択すればよいですか
イムノアッセイにおいて標識ポリクローナル二次抗体を使用すると、個々の一次抗体に複数の二次抗体が結合するため、直接標識一次抗体と比較してシグナルが増強されることがよくあります。F(ab')2抗体は、Fc受容体の存在がWhole IgG抗体のFcドメインの結合によりバックグラウンドにつながるフローサイトメトリー分析において最適です。F(ab')2抗体の結合特性はWhole IgG抗体と同じです。単一カクテルにプレラベルされた一次抗体を混合することが望まれる複雑なラベリングパネルにはFabuLight™(一価のFab抗Fc抗体)が適しています。
53. マウス細胞上の分子をマウスで作製された一次抗体で可視化するにはどのような試薬が必要ですか
直接標識一次抗体を使用することは、一次抗体が実験サンプルと同じ種に由来する場合、内因性免疫グロブリンの検出を回避するのに最適です。検出に二次抗体が必要な場合、内因性免疫グロブリンからの不要なシグナルは一価のFabフラグメントを使用してブロックすることができます。
54. 蛍光プローブの選択は何を考慮する必要がありますか
フローサイトメトリー用の蛍光分子を選択するには、機器で利用可能な蛍光チャネルを確認します。オンラインツールは蛍光色素パネルの選択に有用です。
電子顕微鏡
55. さまざまなアプリケーションに推奨される金粒子のサイズは何ですか
Jackson ImmunoResearch社では4, 6, 12, 18 nmのサイズのイムノゴールド複合体を提供しております。多くのアプリケーションでは粒子サイズは重要ではなく、これらの試薬を交換できます。6, 12, 18nmのサイズは透過型(TEM)および走査型(SEM)電子顕微鏡での多重染色プロトコルに推奨されます。これらの複合体は粒子サイズの均一性を確保するために密度勾配にさらされています。4 nmのサイズは電子顕微鏡の単一標識に使用できますが、不均一の粒子が含まれている可能性があります。4 nmイムノゴールド複合体は組織への浸透性が最も高く、光学顕微鏡(LM)に適しています。大きいサイズもLMに適している場合もあります。すべてのイムノゴールド試薬にはLMの銀増感が必要です。
56. 金コロイド錯体はどのように保存する必要がありますか
液体の金コロイド錯体(6, 12, 18 nm)は-20℃で保存します。凍結乾燥金錯体(4 nm)は再構成するまで4℃で保存してください。
57. 銀増感はプロトコルのどこに含める必要がありますか
光学顕微鏡を使用してイムノゴールド染色を観察するには、銀増感が必要です。我々の銀増感プロトコルに従うか、市販の試薬を使用してください。