コラーゲン免疫染色キット

（6a）IX型コラーゲンに対するモノクローナル抗体カクテルで染色したラット外耳（耳介）軟骨
（6b）II型コラーゲンに対するモノクローナル抗体カクテルで染色したラット外耳（耳介）軟骨

I型コラーゲン免疫染色キット

ヒトI型コラーゲンに対するモノクローナ抗体はヒトのI型コラーゲンの特異的なエピトープを認識していますので、その他の動物種（ブタ、ウシ、ラット、マウス及びニワトリ）のI型コラーゲンには反応しません。したがってこのモノクローナル抗体はヒト由来の組織切片のI型コラーゲンの免疫染色及びウエスタンブロッティングに用いることができます。

備考：抗ヒトI型コラーゲンモノクローナル抗体は変性コラーゲンへの反応性が低いので、ウエスタンブロッティングには高濃度で使用することをお勧めいたします。

II型コラーゲン免疫染色キット

II型コラーゲンに対する4種類のモノクローナル抗体カクテルはヒト、サル、ブタ、ウシ、ラット、マウス、ウサギ、ウマおよびニワトリのような多くの動物種のII型コラーゲンの保存されたエピトープを認識し、各動物種のII型コラーゲンと95％以上に交差反応します。したがってこのカクテルはそれらの動物種由来の組織切片の免疫染色やウエスタンブロッティングに使用することができます。

備考：XI型コラーゲンのα3（XI）鎖はII型コラーゲンのα1（II）鎖と同一分子なので、それらのモノクローナル抗体はXI型コラーゲンに交差反応しますが、I型、III型並びにIX型コラーゲンとは反応しません。

IX型コラーゲン免疫染色キット

IX型コラーゲンに対するモノクローナル抗体カクテルはヒト、ウシ、ラットおよびニワトリのIX型コラーゲンの低分子フラグメントの保存されたエピトープを認識しています。したがってこのカクテルはヒト、ウシ、ラットおよびニワトリ由来の組織切片のIX型コラーゲンの免疫染色およびウエスタンブロッティングに用いることができます。

備考：抗IX型コラーゲンモノクローナル抗体カクテルはI型、II型、XI型コラーゲンとは交差反応しません。また上記動物由来（ヒト、ウシ、ラットおよびニワトリ）以外のIX型コラーゲンとの交差反応性は不明です。